サッカーＪ１ファジアーノ岡山のホーム戦の今季入場者数が累計で２１万８３５６人（１５試合）に達し、４試合を残してシーズン最多を更新した。８月２３日の湘南戦で、これまでの最多だった２０１６年（２１万３６４人）を上回った。念願のＪ１初参戦により開幕からチケット完売が相次いでおり、〝昇格効果〟を反映した形だ。

　１試合平均の入場者数は１万４５５７人。本拠地のＪＦＥ晴れの国スタジアム（岡山市）の収容人数は約１万５５００人で、収容率はＪ１全２０クラブでトップの９４％に上る。年間通してホームゲームを観戦できる「シーズンパス」は用意した約６５００席分がなくなり、個別のチケットも現時点で販売した１７試合全てのホームエリアが売り切れている。

　Ｊリーグに参入した０９年から１６シーズンを戦ったＪ２では、初めて昇格プレーオフに挑んだ１６年に唯一、１試合平均１万人超（２１試合）を達成した。新型コロナウイルスの影響による入場制限があった２０～２２年を経て、昇格を決めた昨季は１９試合で計１７万４５７２人を動員した。

　現在のペースで推移すれば、今季終了時の入場者数は計２５万人に到達する見込み。一方、観戦を希望してもチケットが入手できない状況が続いており、スタジアムの収容力不足が浮き彫りになっている。クラブはパブリックビューイングを企画するなど観戦機会の拡充に努めているが、根本的な解決には至っていない。

　ここまで２８試合を終え、２０チーム中１１位と健闘していることもあり、注目度はますます高まりつつある。ファジアーノは「多くの人に最高峰の試合を楽しんでもらえるよう、引き続き努力したい」としている。

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（出典 static.sanyonews.jp）